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明確なデッドラインなくして、よい仕事はできない!!吉越浩一郎

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今回はファイナンシャルアカデミーの子会社アキュムがリリースした、iPhoneアプリ『吉越式デッドライン』を監修いただいた、元トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長の吉越さんに、デッドライン仕事術についてお話を伺いました。

『吉越式デッドライン』は、iPhoneで利用ができるアプリケーションで、プライベートや仕事で、忘れたくないタスクをデッドライン管理できるツールです。

iTunesストアからアプリをダウンロード
http://itunes.apple.com/jp/app/id447018905?mt=8#

 

 

ベストセラー「デッドライン仕事術」で吉越さんが伝えたかったこととは?

当時私が代表を務めたトリンプ・インターナショナル・ジャパンでは、19年連続で増収・増益を達成することができました。この成功の背景にあった仕事術を解説したのが「デッドライン仕事術」です。

成果をあげる仕事環境には幾つかの条件が必要です。まず、職場が静かであること。そして、何時までに仕事を終えるといった「デッドライン」を引いて集中することです。海外の企業では最先端のビジネスを提供する営業部署でも、シーンと静まり返っていることも珍しくありませんが、日本でこれができている会社や人材は非常に少なかった。

「デッドライン仕事術」は、「就業時間も仕事も、すべて締切りを設定する」という、非常にシンプルな仕事手法です。ダラダラと残業せずに、「毎日◯時に帰る」と決めて仕事をする。「来週ぐらいまでに」といった曖昧な言い方はやめて、「×月×日まで」とすべての仕事に締切日を入れる。この2つを実行するだけで、仕事の効率は驚くほど上がります。

この書籍を通じて「ワーク」に偏っている日本人のワーク・ライフ・バランスが少しでも改善され、ビジネスマン諸氏の日常生活がより豊かなものになればと思い書きました。

なぜ、デッドラインアプリの開発に協力されようと思われたのですか?

知り合いの泉さんが立ち上げられたスマートフォンアプリを開発する会社アキュムでは、ビジネス系やマネー系のアプリに力を入れていると聞きました。私は仕事やプライベートにおいて、デッドラインを管理するツールとして、これまではG-mailやEvernoteといったサービスを主に利用してきました。これまでもさまざまなツールを利用してきましたが、それらの良い部分をまとめられたらいいのにねという話を泉さんとしたところから話は始まりました。

G-mailもEvernoteも非常にシンプルで使い勝手のよいサービスなのですが、デッドライン管理の観点から見ると、これだけでは完結できませんでした。そこで、いつも持ち歩いているiPhoneでデッドラインを簡単に管理できないか、泉さんに相談をしたところ、じゃあ、iPhoneアプリを開発しましょうということになりました。

現在はiPhoneのみで完結したアプリとしてリリースされましたが、将来的にはインターネット上からも利用ができるウェブサービスの構想も練ってくれているようで楽しみです。

デッドラインアプリはどのようにして使うと効果的でしょうか?

仕事に追われていると感じる原因は、プロジェクトを細分化してデッドラインを管理できていないことが原因です。このアプリを利用して今日すべきことは何件あって、それぞれに何時間かかるのかを前日に入力しておくと良いと思います。そして翌朝には1つずつタスクを仕上げていけば、目標とする時刻には会社を出られるでしょう。

デッドラインアプリで一番気に入った機能とその理由を教えてください。

デッドラインアプリで気に入った点は以下の2点です。

1つ目は、タスクに複数のラベルが貼れる点です。「仕事」や「プライベート」は切り分けたいですし、仕事も「緊急」で「重要」なものにはラベルを付けて優先したいです。

2つ目は、カレンダー表示で1日のタスクの所要時間がわかることです。1日のタスクが10時間を超えるようであればタスクの詰め込みすぎか、1つのタスクにかける時間を多めに見積もっているかも知れません。そんな時は、もう一度「デッドライン仕事術」を読みかえしてみてください。

このアプリを利用しようか迷われている方に一言お願いします。

仕事に対する人間の能力というものはあらかじめ決まっていると思います。ただし、アウトプット(結果)は「能力×時間」ではなく、「能力×時間×効率」ですので、能力差は効率アップで十分に逆転可能です。こうしたアプリを活用して効率を高めることを意識しましょう。

これからのビジネスパーソンに求められるスキルとは?

所属する会社や組織、場所に縛られず、いつでもどこでもデッドラインを意識して結果を残せるスキルが必要になると思います。

吉越 活一郎 (よしこし・こういちろう)

1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルク大学留学後、72年に上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタ香港の勤務を経て83年にトリンプ・インターナショナル(香港)に入社、リージョナル・マーケティングマネージャーを最後に86年よりトリンプ・インターナショナル・ジャパン㈱に勤務。87年代表取締役副社長、92年に代表取締役社長に就任し、2006年に退任。同社は毎日開催される早朝会議での即断即決経営を武器に19年連続増収増益を達成。2004年には「平成の名経営者100人」(日本経済新聞社)の一人に選出された。2008年、第37回ベストドレッサー賞<政治・経済部門>を受賞。

現、吉越事務所代表。現在、東京と、夫人の故郷である南フランスの2か所を拠点にしつつ、国内各地で幅広く講演活動、執筆を行う。


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